Shinanjo Dental Clinic Blog

2017年4月17日 月曜日

歯が溶ける!?酸蝕症について

こんにちは‼︎
新安城歯科スタッフの長房です。

昨日は最高気温が25度近くまで上がって春とは思えない暑さでしたね‼︎
暖かくなってきたのは嬉しいのですが、暖かさと共に虫たちも増えてくるので悩ましいところです(^_^;)



さて、今回のテーマは
         【酸蝕症(さんしょくしょう)】
です。


歯のエナメル質は人間の体の中で最も硬い組織と言われています。
その下に象牙質や歯髄があります。
エナメル質が一番虫歯になりにくいのですが、そのエナメル質に穴が開いてしまったりするとそこから虫歯になるリスクがUPしてしまうのです。
その大事なエナメル質を脅かすものの一つがこれからお話をする酸蝕症なのです。



《酸蝕症とは》

歯の硬組織、特にエナメル質が色々な要因によって侵蝕されることです。侵蝕症とも言われています。
歯の科学的な損傷の一つで、酸蝕症に罹患した歯を酸蝕歯といいます。
生活習慣病の一つで、「楔状欠損(くさびじょうけっそん)」の要因の一つであると考えられています。

形態としては浅くU字型となっており、エナメル質表面が滑ならかで光沢があるために病状が進行しないと気づかないことも多いです。
酸の作用によって脱灰される現象ですが、細菌が関与していないという点でう蝕とは異なっています。
症状が進行すると冷たいものが歯にしみる、知覚過敏や虫歯のような痛みを引き起こします。



《酸蝕症の原因》

・メッキ工場やガラス工場などにおいて酸性のガスに曝露、吸引するような産業性のもの

・清涼飲料水、スポーツドリンク、ワイン、一部の果汁ハーブティー、酸などの食品の摂りすぎによるもの
(世界保健機関(WHO)は酸や炭酸、クエン酸やアスコルビン酸の消費量に比例して歯が侵食されると報告している)

・逆流性食道炎、拒食症などの胃酸によるもの

・ビタミン剤やアスピリンといった酸性の薬剤によるもの



《酸蝕症の治療》

歯科においてクラウンなどによる修復が行われます。しかし酸蝕症に至った原因を突き止め、その原因を解決しなければ根本的な治療、回復には至りません。

東京医科歯科大学の調査によると、市販の飲料120種のpH値を測定したところ、実に73%の製品がpH5.5以下であったそうです。
(pH7が中性でそれ未満を酸性としています)
調味料や柑橘類の調査でも多くがエナメル質を溶かすpH値を示しました。

例として

胃酸...pH 1〜2
レモン...pH 2.1
コーラ...pH 2.2
栄養ドリンク...pH 2.5
黒酢飲料...pH 3.1
スポーツドリンク...pH 3.5


原因となるものの摂取量の減少のほか、原因となる飲料、食品などを長時間、口の中に入れず、摂取後は水やお茶ですすぎ洗いをして、歯磨きを励行するといいでしょう。
また、ストローを使ったり、やわらかくなったエナメル質の再石灰化を助けるためにフッ素入りの歯磨き粉を使用するのもおすすめです。


いかがだったでしょうか?

「コーラばかり飲んでると歯が溶けるよ」なんて子供の頃に弟がよく言われてたのですが、本当に溶けてしまう可能性があると思うと怖いですね‼︎

健康な歯を保つために、気をつけていきたいですね(^^)


新安城歯科スタッフ 長房

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